|
|
|
| NBIがやってきた |
私は日本に帰っていた。 ある日、突然携帯電話が鳴り出し、電話に出ると向こうで大きな泣き声がする。 「どうした?何があった?」と問うと、「今ポリスが居る。みんな捕まえるだって。バイオレイションあるだって。」 意味不明な言葉に私も戸惑った。何か重大な事件が起きているなと直感的に思われた。…が、どうしょうも無い。 とにかく弁護士を呼べ、電話でなくてパソコン通信に切り替えろと、指示を出した。 待つこと二時間半。 やっと連絡がつき、弁護士も今居るとのことで、少し冷静さも取り戻している様子。 ようやく改めてどうしたのかと聞いた。 「日本との交信が人身売買に当たり、『この事務所でサイバーセックスをやっている。』との通報があり、家宅捜査、責任者の逮捕、証拠品の押収をされている」とのこと。 ヌードになる時のコスチュームを出せと言われたがもともとそんなものは無い。 オナニーに使う時のバイブレーターを出せと言われたが無いので携帯のバイブレーターを出したが信じてもらえないという。 弁護士はどうした?と聞くとそんな仕事をしていたのかと反対に聞くと言うのである。 あきれてものも言えない。 挙句の果てNBIと示談交渉を始め400,000ペソで決着をつけると言うのである。 「何故そんな事はしていないとはっきり言わないのだ。 何も悪いことをしていないのにお金を払う必要があるのか。 馬鹿なことを言うな。」 私の言葉はむなしく響く。 「社長!払わないと私達全員モンキーハウスだって、社長も指名手配だって弁護士も払ったほうが良いだって言っている。」 彼女達の泣き叫ぶ声と、助けてお願いの声に、選択の余地が無く、仕方なく支払いの約束を弁護士名でサインさせた。 何と言うことだ…。まったくの濡れ衣に怒り心頭だった。 しかしながら、スタッフ達のことも考えると、今出来ることは払う事しかない。 そうあきらめ送金の準備に入った。 早く行こう!みんな待っている。 すぐフィリピン行きのエアーチケットを取ったが一番早いものでも三日後だった。
そして入国後には、また大変な自体が起こっているなどとは予想もしていなかった。
|
|